もの心ついた時から旅を重ね、全国の美術館を回ってきたユウヤ編集子のおすすめ旅情美術館。但し、一風変わってます。誰でも知っているありきたり のところは興味がないようです。 ユウヤ君より一言。 「僕がすすめるのは、おーっ、ここまで来てこんなアートを見るのか!といった 新鮮な感動がある美術館だ。僕の趣味で結構ユニークなもの、このサイトに合った 感じのものを、初心者の方にも分かりやすくご紹介しまーす。もっと他にこんなの あるでよ、と言いたい方はご遠慮なく、メールください」
たまには、仕事のストレスから解放されて山あいの温泉に浸ってみたいものですね。 そうした旅の途中で、「ハッと」するような出会いがあるとなお良い。そこで今回は異色の美術館を紹介。 信濃デッサン館は、夭折の画家の作品を展示。村山槐多、関根正二など。夭折とは若くして死んだということ。これをメインテーマとして見るよりも、素直に作品と向き合おう。なかなかいいぞ。オフシーズンに行くといいでしょう。 天井の高い空間に、密かに作品が浮かんでいるようで、どれか一作くらいは「ハッと」するものに出会うに違いない。
で、ここを出たら、その足で近くの小高い丘の上にできた別館の「無言館」に行こう。順序としてはこの方がいいと思う。逆にするとどうかな。こちらは戦没画学生の作品を展示した「慰霊」の意味のある 美術館。そのメッセージそのものが強くて、いやでも反戦とか平和とか思わずにはいられないが、そこは冷静になって一枚一枚丁寧に見よう。 見るのが大変だったら、この田舎びた風景の中にこうした美術館があること自体に驚いて頂くだけでいい。また、入場料はあとで出口で、「気持ち」を払う。 あまり深く考えずに、外へ出よう。そこに広がる爽やかな空気は、中とあまりに対照的で、これが旅の途中で出会う美術館の良さであることを実感する。行ってみて、どう感ずるかはあなた次第。 少しは気持ちがキュッとしたら、由緒ある別所温泉あたりで身も心も柔らかくしよう。 今回は特別に冬の写真を付けました。